レーザートーニングとは
シミの1つである肝斑の治療のために開発された照射法です。低出力のレーザー照射より、シミの原因であるメラニンを徐々に排除していく治療法です。
お肌のシミには、様々な種類があります。通常のシミは一般に言うレーザーで取り除くことが可能なのですが、唯一治療が難しいシミがあります。それが肝斑です。
最近はテレビでも一般にも知られるようになった肝斑ですが、詳しく知りたい方はこちらもご覧ください
Laser toning
シミの1つである肝斑の治療のために開発された照射法です。低出力のレーザー照射より、シミの原因であるメラニンを徐々に排除していく治療法です。
お肌のシミには、様々な種類があります。通常のシミは一般に言うレーザーで取り除くことが可能なのですが、唯一治療が難しいシミがあります。それが肝斑です。
最近はテレビでも一般にも知られるようになった肝斑ですが、詳しく知りたい方はこちらもご覧ください
まずは肝斑について写真でみていきましょう。
このように、肝斑というのは両頬に刷毛で塗ったような茶色い色素が発生する病態です。通常のシミのように輪郭ははっきりしませんが、目のキワには発生せず数cm離れた部分を中心として広く生じます。時に点状に両頬に多発するADM(後天性真皮メラノサイトーシス)と言われるアザ(20代を中心に発生し、通常のレーザー治療を複数回で改善)との区別が難しい場合もありますが、ほぼ外見上で診断できる疾患です。
肝斑の治療は非常に難しく、これまでなかなか良い結果を得ることが出来ませんでした。通常の高出力のシミ取りレーザー(QスイッチアレキサンドライトレーザーやQスイッチルビーレーザー)やスーパーフォトセラピー治療では皮膚の炎症によりかえって悪化してしまう場合があり、診断が非常に大切です。従来の治療では、美白剤を塗ったり、トラネキサム酸(トランシーノ、トランサミン)、ビタミンC等の内服やケミカルピーリング、美白剤の導入治療が主として用いられてきました。これのみで効果を得ることも多いのですが、不十分であったり無効例も多く、その治療に関しては絶対的なものはありません。
かさぶたを作らない程度の低出力のレーザー照射による治療:現在、レーザートーニングという手法が肝斑治療の選択肢として新たに登場しました。この方法は、刺激すると濃くなってしまう反応性のシミとも言える肝斑に対し、複数回のマイルドな治療で丁寧にメラニンを排除していくレーザー照射法で、痛みも軽度でダウンタイム(絆創膏を貼る期間)もないため、日常生活も制限することなく治療可能です。この手法に従来の手法を組み合わせることによって、肝斑のコントロ-ルが出来るようになってきました。
※個々の患者様の状態などにより治療の結果は異なります。
肝斑は主として女性に発生し、様々な要因によってできる反応性の色素沈着です。抑えることは出来ても完治は難しい肌質です。糖尿病や高血圧と同じように体質に依存しており、女性ホルモン、紫外線感受性が関与していると言われ、妊娠やストレスなどによる女性ホルモンバランスの変化、過剰な日焼け、肌の擦りすぎによって影響を受けます。そのため治療後もスキンケアを正しく行い、悪化させないように気をつける必要があり、当院での治療に加えてこれらを総合的に管理しながらケアを進めていく必要があります。
まず、肌質診断を行い、肝斑かどうかの判断をします。
生活習慣、スキンケア方法などをお伺いし、誤っている部分を指導した上で治療を計画していきます。飲み薬で改善する方もいるので、これと美白剤の塗り薬をまず第一に考えます。その上で美白剤の導入治療や、ケミカルピーリングによる皮膚のターンオーバー(代謝)を促進させる方法を選択肢としつつ、レーザートーニングによる治療の適否を判断します。レーザートーニングは2-4週間に1回程度(もちろんこれより多くても可能です)の通院を要しますので、これが可能かどうかも重要です。急ぐ場合、より良い結果を求める場合などには様々な方法を組み合わせると効率が良いでしょう。
レーザートーニングですが、当院で用いているレーザーはアレックストライバンテージという機種です(写真4)。通常のレーザートーニングに用いられるQスイッチNd:YAGレーザーの一種ではありますが、レーザートーニングの用途以外にも多機能で、肌質に応じて波長やパルス幅を変えられる世界最新機です。
このアレックストライバンテージの最大の特徴は、1ショットごとのレーザー照射時間が従来機種より長いということです。肝斑というのは刺激しすぎると悪化するために低出力照射をする必要がある、と述べました。他の機種は「トップハット型」というレーザー波形がより均一なことを売りにしていますが、これでも極端に照射が強ければ、肌の色が白く抜けてしまう場合もあります。
このアレックストライバンテージはトップハット型のレーザー波形を持つというだけではなく、レーザーそのものの発振形態がマイルドなのです。つまり、レーザーの瞬発力をマイルドにして更にダメージを回避することが出来るのです。これは世界最大の医療レーザーメーカーであるシネロンキャンデラ社が長年かけて開発してきた技術であり、今のところこの機能を有するのはアレックストライバンテージだけです。機器が高額で機能が複雑なために、レーザー専門のクリニックを中心として導入されています。
実際の照射においても、他の機種がレーザー照射をする手を常に止めないで照射しないとダメージが大きいとされるのに対し、スタックトーニングでは、手の動きを止めて狙うべきところをしっかりと照射できるのです。この手法は、スタックトーニングの開発者である宮田形成外科・皮ふクリニックの宮田成章先生が開発された手法ですが、学会や医師向けセミナーでも発表・講演されており、この機種を用いた肝斑治療においてはスタンダードとなっています。1回で少し薄くなる方もおりますが、通常3回目から効果発現することが多く、通常6回の治療が標準的な回数です。
繰り返しとなりますが、治療跡もケアを正しく行い、悪化させないよう気をつける必要があります。
1-2か月に1回の施術をおすすめします。
初診料 2,000円 | 再診料 1,000円 |
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診察のみでの来院の場合には上記の診察料が別途かかります。 なお、施術を受けられた日は、初診料・再診料はかかりません。 ※自費治療での施術は原則として予約制となります。お電話にてご予約ください。 |
全顔(約20-30分) | ||
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料金 | ご紹介割引料金 | |
1回 | [料金] 25,000円 | [ご紹介割引料金] 23,000円 |
初回 | [料金] 18,000円 | [ご紹介割引料金] 16,000円 |
2ヶ月以内の再診 | [料金] 20,000円 | [ご紹介割引料金] 18,000円 |
2ヶ月以上の再診 | [料金] 25,000円 | [ご紹介割引料金] 23,000円 |
6回セット ※購入日から1年間有効 |
150,000円→96,000円(1回16,000円) ※スーパーフォトセラピーとレーザートーニングの併用可 |
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頬のみ(約15分) | ||
1回 | [料金] 18,000円 | [ご紹介割引料金] 16,000円 |
初回 | [料金] 13,000円 | [ご紹介割引料金] 11,000円 |
2ヶ月以内の再診 | [料金] 14,400円 | [ご紹介割引料金] 12,400円 |
2ヶ月以上の再診 | [料金] 18,000円 | [ご紹介割引料金] 16,000円 |
6回セット ※購入日から1年間有効 |
108,000円→78,000円(1回13,000円) ※スーパーフォトセラピーとレーザートーニングの併用可 |