森の宮皮フ科クリニック

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アートメイクとMRI検査

| アートメイクとMRI検査

こんにちは。アートメイク担当看護師の鎌塚(かまづか)です。

 

 

アートメイクを行うときに、気になるのが

『MRI(核磁気共鳴画像法)検査』

被験者に高周波の磁場を与え、体内の水素原子に共鳴現象を起こさせる際に発生する電波を受信コイルで修得し、えられた信号データを画像に構成する仕組み(ウィキペディア)

 

うぅぅぅぅぅ。

なんとなくはわかりますが、看護師ですら理解が難しい説明文。。。

 

要するに、

強力な磁石を使って体の中を見る検査

です。

 

そのため、MRI検査において金属はNGとされているため、心臓ペースメーカー、10年以上前に使用した生体内金属、全身の入れ墨など、ステンレスやチタン等以外の金属が基本的に禁止となっています。

 

じゃあ、アートメイクじゃ入れ墨の一種だから、MRI検査ができなくなるの?

そういった質問をたくさんいただきます。

 

が、結論から言うと

アートメイクを入れていてもMRI検査は可能

です。

 

理由はいくつかあります。

 

① アートメイク専用の色素(ピグメント)に含まれる金属含有量がかなり少ない。

② 最近の研究では、アートメイクに含まれる金属そのものによる熱傷ではなく、色素がまるい形(例えば、アイライン上下が入っている方が目を開けると目の形に沿って、アートメイクがリング状になりますよね。)に存在することにより誘導電流が発生して熱が生じ、熱傷の原因となる可能性が高い。

③ 万が一やけど(熱傷)をしたとしても、アートメイクは表皮~真皮浅層、つまり皮膚の極表面にしか色素が入っていないためやけどは皮膚表面に限られる。そのため、第1度熱傷-第2度熱傷(熱く感じたり、赤くなったり、水ぶくれができる程度)までにとどまることがほとんどのため治療が可能。(ただし、治療は通常の熱傷に準ずるため、熱傷の深さによっては傷跡などが残ってしまう可能性があります。)

④ アートメイクによるアーチファクト(MRI画像の乱れ)は起きてしまうが、その程度の画像の乱れは病気の診断には影響を及ぼさないケースがほとんどである。(アートメイク学会にて、眼科の医師より、アートメイクアイラインによるMRI検査のアーチファクト程度では診断に影響しませんと発表がありました。)

⑤ 上記のリスクよりも、MRI検査をしなければいけない脳や骨などの病気は生命にかかわるため、ほとんどの医師はアートメイクを理由にこれらの病気を治療するための検査を取りやめることはない。

⑥ 国内でアートメイクによる熱傷報告はアイラインのみで、眉は1件も報告がない。(2017年現在)

⑦ 当院では、MRIセーフのアートメイク色素を使用。

 

 

とは言え、熱傷のリスクはゼロではありません。「可能」というだけで、100%安全で何のリスクもありません、というわけではないのです。

 

そのため、すでにアートメイクを入れている方は、医療機関とのトラブルを回避するため、MRI検査を受ける前の問診にてアートメイクを入れていることを必ず自己申告してください。

特に、当院でアートメイクを入れた方は、自然すぎてアートメイクに気づかれないケースも多いので(←これ、患者様からよく言われるんです。。。笑)、忘れずに申告していただきますようお願い申し上げます。

 

 

少し複雑な内容をお伝えしましたが、

アートメイクは医療行為

である以上、効果やメリットのみを強調してお伝えするのではなく、きちんと副作用やデメリットもお伝えしてインフォームドコンセントを行っていきたいのであえて細かく書かせていただきました。

アートメイクをご検討されている方は、こういった面もあるということをご理解いただきますよう、お願い申しげます。

 

 

しかしながら、アートメイクにはこれらをはるかに超えるメリットや効果がたくさんあります(^^)

なんと言っても、美しい眉やアイラインが、顔を洗っても汗をかいてもずっときれいなまま落ちないのは最大のメリットだと思います。

 

「10年後も美しい当院の医療アートメイク」で、より豊かな生活を送ってみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

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(旧 緑の森皮フ科クリニック)

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