森の宮だより
Clinic Blog
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本日はADM(後天性メラノサイトーシス)というしみについてです。
一般的なイメージのしみは「日光黒子」や「老人性色素斑」といわれているもので、長年紫外線に当たったことによりできるものです。シミの治療はこれは美容治療であり、自費診療となります。
今回お話する「ADM(後天性メラノサイトーシス)」は紫外線が届かない皮膚の深いところ(真皮)にできるしみです。
そのため、日焼け対策等のセルフケアでの治療は難しく、保険適応でのレーザー治療が可能となります。
<ADMとは>
日本人では約1000人に1人の割合でみられます。10代後半~30代に発症します。
しみの原因となるメラニンを作る細胞は本来表皮という皮膚の表層にありますが、ADMでは真皮という深い部分にこの細胞が増殖してメラニンを産生しています。
この細胞のある深さによって褐色~青色を呈します。
発生部位は両側性で、顔の頬骨と下まぶたに点状に生じることが最も多く、次に多いのが鼻根部、鼻翼、こめかみ、額の外側です。
紫外線に関係なく生じるため、一般的なしみ(日光黒子)のように夏場に色が濃くなったりすることはありません。
<ADMの治療>
通常はQスイッチルビーレーザーあるいはQスイッチアレキサンドライトレーザーが使用されます。
当院ではQスイッチアレキサンドライトレーザーが保険内で施術可能です。1か所につき5回までです。
1回で治療完了するわけではなく、3カ月以上あけて何度か照射を重ね、少しずつ薄くしていきます。
消しゴムで消したように消えることはなく、周囲の肌と全く同じ状態になることは経験上ありません。
また、照射の出力が強すぎると色素脱失(白抜け)になるので、完全に消しきらないことが大切です。
<Qスイッチアレキサンドライトレーザーの費用>
保険内での治療が可能です。
¥6,000〜(保険料3割負担の場合)
面積によって料金が変動します。
※上記の料金以外に全国一律の初・再診料や処方箋料が別途かかります。
<治療経過>
照射直後はひりつきや赤みがあり、その後数日かけてかさぶたができてきます。
かさぶたは1週間~10日程で自然とはがれてきますので、無理にはがさないでください。
照射後1週間は洗顔のたびに軟膏処置と絆創膏かガーゼでの保護の処置が必要です。
レーザー後の色素沈着がおこる可能性があります。
↓照射前
↓照射1週間後
かさぶたができています。
↓2回照射後
<注意点>
日焼けしている方や色黒の方、肝斑がある方はすぐにレーザー治療ができない場合があります。
診察の際に医師からレーザーが可能か判断します。
治療後も日焼け対策が必要です。
<治療の流れ>
①診察にてADMの診断後、レーザーについての説明と、治療希望の場合は同意書にサインをいただきます。
②ダウンタイムのある施術ですので、ご都合のよい日にご予約ください。(レーザー治療は完全予約施術です)
③予約時間に来院後、麻酔クリームを塗って30分ほど待合室でお待ちいただきます。
④麻酔クリームを落とし、医師がレーザーを照射します。
麻酔はしておりますが、照射時にはゴムで弾かれたような痛みを感じることがあります。
⑤照射後、軟膏処置をして終了です。
私のしみはADMかな?と思った方も、自分のしみは何なのかわからない、という方も是非1度カウンセリング(¥2,200)にお越しください。
カウンセリングは予約制です。当日キャンセルの場合は¥2,200が発生しますのでご注意ください。
医療法人社団伸緑会 森の宮皮フ科クリニック(練馬区石神井公園駅徒歩30秒)
(旧 緑の森皮フ科クリニック)
保険診療はもちろん、できものの検査・手術や美容のご相談など、お気軽にお越しくださいませ。
ご予定がおわかりになる患者様はご予約(電話予約可)していただききますと、よりスムーズにご案内できます。
一般皮膚科・美容皮膚科・小児皮膚科・形成外科・アレルギー科
院長 大垣淳
TEL 03-3996-1112
FAX 03-3996-1113