森の宮皮フ科クリニック

皮膚科・美容皮膚科・小児皮膚科・形成外科・アレルギ―科
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森の宮皮フ科クリニック

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森の宮だより

Clinic Blog

粉瘤(アテローム)

 

| 粉瘤(ふんりゅう、アテローム)とは

粉瘤(ふんりゅう、アテローム)とは、皮膚の内側に袋が形成され、本来剥がれ落ちるはずだった老廃物がその袋に入りこんだことでできる良性の腫瘍です。垢や皮脂などの老廃物が皮膚の内部にたまることによってできます。

 

粉瘤の原因
ほとんどの粉瘤の原因は現状ではわかっておりません。一部の粉瘤ではウイルス感染や外傷が原因になることがあります。何らかの原因で皮膚の角質が皮膚の内側に蓄積してしまい、角質物質の周りが皮膚の下で袋状に発達することで形成されます。

 

粉瘤の症状
初期症状では、皮膚の下に「しこり」が見られるのみで、痛みなどを自覚することは非常に少ないです。初めは非常に小さい袋なのですが、体外に排出されない角質が袋にどんどん蓄積していくことで、粉瘤も少しずつ大きくなっていきます。

 

写真(左の首の粉瘤)

 

写真(うなじの粉瘤)

 

粉瘤にはよく見るとヘソのように小さな黒点があり、そこから細菌が入り込む、あるいは袋が何らかの原因で異物反応を起こすことで炎症を起こします。炎症を起こした粉瘤は「炎症性粉瘤」と呼ばれ、多くの場合は赤く腫れ、痛みなどの症状が伴います。破裂すれば膿(うみ)や出血を起こすようになるため、早めの処置が必要なこともあります。

 

 

 

粉瘤の処置はクリニックで治療することをお勧めします
「自分で潰すと、臭いのする膿のようなものが出るんです」

「たまに腫れるのですが、1−2週間我慢すると引くので放っておいています」

という方が多くいらっしゃいますが、無理に潰すと細菌が入り込むことで感染を招いたり異物反応を起こし、大きく腫れて痛みを伴うようになることもあります。また炎症を繰り返すことで粉瘤の袋が周囲と癒着を起こすようになり、簡単に取り除くことが困難な場合もあります。

そのためご自身で潰すことは避け、医療機関を受診することをお勧めします。粉瘤は良性の腫瘍であり今すぐ取らなければならないものではありませんが、放っておくと年々大きくなり、取り除く場合の傷口も大きくなる可能性がありますので、治療をご相談の場合には早めに医療機関の受診をすることをお勧めします。

 

| 森の宮皮フ科クリニックの粉瘤治療へのこだわり

およそ5分の日帰り手術
森の宮皮フ科クリニックの院長は、年間およそ400件の日帰り手術を行っております(皮膚切開術、自由診療手術を除く)。粉瘤は保険診療の範囲で手術することができます。手術時間はおよそ5分程度です。手術で摘出した皮膚は、病理検査(顕微鏡検査)を行い、悪性か良性かの判断も行います。万が一悪性腫瘍が見つかった場合でも、大学病院など連携医療施設へ速やかにご紹介いたしますので、ご安心下さい。

 

傷跡が最小で済む低侵襲手術
粉瘤を従来の方法で治療すると、かなり目立つ傷が残ってしまいます。特に、顔や首など人の目につく部分の粉瘤を取り除く場合や女性の患者さんの場合、傷はできるかぎり目立たなくしたいという方が非常に多いです。そのため森の宮皮フ科クリニックでは、できるだけ小さな傷で手術を行うことを心がけております。当院では、傷跡が最小で済む低侵襲手術(くり抜き法、スクイージング法)を積極的に行っております。 一般的な手術方法に比べて傷跡が少なく、使用する麻酔の量も少なくて済みます。

 

くりぬき法とは?
これまで粉瘤の手術においては、非常にシンプルな手術方法がとられていました。皮膚を紡錘(ぼうすい)形に切開し、粉瘤を取り除いてから縫い合わせるという手術です。この方法だと、粉瘤の摘出をするのに、それ以上の傷ができることになり、傷が大きく目立って残ってしまうというリスクがあります。

くり抜き法は、特殊な道具で粉瘤に小さな穴をあけ、そこから粉瘤の内容物を絞り出した後に、しぼんだ粉瘤の袋を抜き取る方法です。このくりぬき法で手術を行いますと、術後の傷が最小限で済み、手術時間が短く患者様の負担も少なくて済みます。そのため森の宮皮フ科クリニックでは、症状に応じてくりぬき法による治療を提案しております。

 

| 治療の流れ

  • 01 手術部位のマーキング
  • 02 局所麻酔を注射
  • 03 特殊な器具で粉瘤に穴を開ける
  • 04 粉瘤の袋を抜き取る
  • 05 そのまま手術終了。または、縫い合わせます。
  • 06 施術後に軟膏を塗り、ガーゼを当てて終了です。

 

| 手術後の注意点

出血: ご自宅で血がにじむことがあります。術後の飲酒・喫煙・激しい運動・入浴はお控え下さい。

疼痛: 概ね術後2時間ほどすると麻酔が切れ、痛みが出現することがありますので、痛み止めを処方することがあります。

感染: 傷口から細菌感染することがあり、術後は抗生剤を処方することがあります。

安静・入浴について
術後当日の飲酒・喫煙・激しい運動・入浴はお控え下さい。翌日以降は医師の指示によりますが、原則、普段通りでかまいません。ただし、手術部位や、サイズによってはもう少し安静を必要とします。お風呂に関しては、手術当日は出血のリスクがあるため、入浴は控えていただきます。翌日以降はシャワー浴にて石けんで傷を洗っていただきますが、お風呂・プールは細菌感染する可能性がありますので、医師の許可があるまではシャワー浴のみでお願いいたします。

 

 

 

| 症例写真

写真(くり抜き法、縫合なし、術前→術後2日目→術後1週間)


 

写真(くり抜き法、縫合あり、術前→術後1週間→術後1ヶ月)


 

 

 

 

 

|副作用・リスクについて

おもな副作用

・出血、痛み、創部感染

・(縫合した場合)縫合不全

・傷跡の赤み

稀な副作用

・局所麻酔・薬剤アレルギー

・再発・腫瘍の残存

・ケロイド、瘢痕

 

| 費用について

保険が3割負担の患者様:3,840円~

保険が1割負担の患者様:1,280円~

※手術料金以外に別途、全国一律の初再診料・処方せん料で1,000円程度・血液検査費用で1,000円程度、病理検査費用で3,000円程度かかります。

 

 

医療法人社団伸緑会 森の宮皮フ科クリニック(練馬区石神井公園駅徒歩30秒)

(旧 緑の森皮フ科クリニック)

保険診療はもちろん、できものの検査・手術や美容のご相談など、お気軽にお越しくださいませ。

ご予定がおわかりになる患者様はご予約(電話予約可)していただききますと、よりスムーズにご案内できます。

一般皮膚科・美容皮膚科・小児皮膚科・形成外科・アレルギー科

院長 大垣淳

TEL 03−3996−1112

FAX 03−3996−1113