こんにちは スタッフのAです^o^
みなさま、体調はいかがですか?
最近はストレスフルな状況が続き、帯状疱疹の方が増えているというニュースをみました。
さらに、この時期に病院に行くのを迷われ、悪化させてしまう方もいらっしゃるとのことです。
そこで、今回は帯状疱疹のお話です。
帯状疱疹はその名の通り帯状(おびじょう)に症状がでる疾患です。
背部や腰部に出るものと思っている方も多いですが、帯状疱疹は全身どこにでもできる疾患です。
早目に治療を開始することで重症化を防ぎ、治療期間も短くすることができます。
〈帯状疱疹の原因〉
帯状疱疹の原因は、幼少期にほとんどの方が感染したことのある水痘・帯状疱疹(みずぼうそう)ウイルスです。
みずぼうそうが治癒した後も、脊髄近くの神経節と呼ばれる部分に潜み(潜伏感染)、身体の免疫力が低下したときに再び活性化することで神経を通じて皮膚に症状が出現します。
〈帯状疱疹の特徴〉
- 一般的には体の左右どちらかに発疹が出ます。
- 特に、体調不良のときや、疲れが溜まっているときに起こりやすいです。
- 発症年齢は50代~70代に多いですが、小児など、全年齢に起こりえます。
- 発疹が出る前に、体の片側にちくちくとした違和感や体の深部の鈍痛が先行します。その数日から1週後に皮膚がやや浮腫んで赤みを生じ(浮腫性紅斑)、その上に小さな水ぶくれが多発します。
- 基本的には抗体ができるため一生に1回と言われていますが、免疫が低下することで再度症状が出現する方もいらっしゃいます。
〈治療について〉
帯状疱疹には、抗ウイルス薬(バラシクロビル内服、ファムシクロビル内服、アメナメビル内服、ビダラビン軟膏)というお薬があります。早目に治療を開始することで、水疱が広がり重症化するのを防ぐことができます。
その他に痛み止めや、神経の炎症を抑える薬などを用いて治療していきます。
早目に適切な治療することで帯状疱疹が治った後も痛み(帯状疱疹後神経痛)が残る頻度を減らすことができます。
また、50歳以上の方は再発予防のワクチンもございます。ご希望の方は医師にご相談ください。(ワクチンは取り寄せでからの接種となりますので、あらかじめお電話にてお問い合わせください)
〈帯状疱疹後神経痛について〉
帯状疱疹の皮膚症状は治ったのに、痛みだけが残ってしまう方がいらっしゃいます。それが帯状疱疹後神経痛です。
これは、発症したときには正常であった神経線維が、ウイルスによって傷つけられた後、異常な修復をきたしてしまうことで発症すると考えられています。
ウイルスによって神経が傷ついた結果、神経の過剰な興奮や自発痛、痛みを抑制する経路の障害などが起こるとされています。
下記のような項目が帯状疱疹を発症してから3日以内にみられると、帯状疱疹から帯状疱疹後神経痛に移行しやすいとされており、帯状疱疹を発症した初期から痛みの対策を行なうことが重要です。
- 高齢者
- 女性
- 皮疹が発現する前から痛みや異常感覚がある
- 帯状疱疹の初期症状が重症(皮疹がひどい、痛みが激しい)
帯状疱疹後神経痛には、万人に当てはまる治療はありません。
また、診療科は麻酔科(ペインクリニック)との連携が必要となることもありますので、皮膚症状が治癒した後も痛みにお困りの方は連携医療機関をご紹介させていただいております。
気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。
森の宮皮フ科クリニック(練馬区石神井公園駅徒歩30秒)
(旧 緑の森皮フ科クリニック)
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